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ただのだるま

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力士暴行死事件

元時津風親方ら逮捕された。

2007年4月
 斉藤さんが時津風部屋に入門
2007年6月25日
 斉藤さんは激しいけいこに嫌気がさし
 愛知県犬山市の同部屋宿舎を逃げ出す。
 しかし連れ戻され、時津風親方(当時)から
 ビール瓶で額を殴られた後、兄弟子から暴行を受ける。
2007年6月26日
 斉藤さんがぶつかりげいこの直後に倒れ、
 搬送先の病院で死亡。

たった3ヶ月足らずの出来事だった。

どうして逃げることができなかったのか。
どうして助けを求めることができなかったのか。
なぜ他の誰も助け出すことができなかったのか。

誰もがそう思うだろう。
でも、実際そう簡単にいかないことが多い。
こういうある種のイジメ(限度をはるかに超えているが)は、
見えない力によって隠される。
元時津風親方は、弟子を集めて口裏合わせを繰り返し、
暴行現場に居合わせた弟子らの証言を封じ、
元親方の絶大な威力を背景に部屋を支配していた。
逃げても捕まえられ、暴行を受ける。
また逃げれば、さらにきつい暴行が待っているかもしれない。
そんな支配下では、人間は弱いものだ。
暴行を加えた、兄弟子たちも、ある意味被害者なのかもしれない。
JR西日本で起きた、福知山線脱線事故も、
厳しい日勤教育などの重圧が引き起こしたと言われてる。
人が死に至るような、重大な事件にならないと、
こういうことが表に見えてこない。

もし、あなたの子供が、同じような目にあっていたとしたら、
あなたは気づいてあげられるでしょうか?
助けてあげられるでしょうか?
自分は気づいてあげられるだろうか。
死に物狂いで、わが子を助けてあげられるだろうか。

そんなことを考えた、胸が苦しくなるほど切ない事件だった。
by highscorelane | 2008-02-08 13:02 | ひとりごと
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くだらなさ全開、それも人生。


by highscorelane
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